レイモンド・ブリッグスというおじさん
2021.1.6
スノーマンで有名なレイモンド・ブリッグス Raymond Briggs の絵本を読んで。
「さむがりやのサンタ」「サンタのたのしいなつやすみ」は、鉄板で、我が家の本棚にもある。絵が素晴らしくて、何度も開きたくなる。
以下、図書館で借りて読んだ本。
「THE MAN おぢさん」林望訳
漫画。文が多め。大人向け?当時のイギリスの食の大衆文化を知っていたら、面白く読めるのかなと思った。ほぼ男の子とおじさんが家でしゃべっているだけなんだけど、それがリアル。
「水たまりおじさん」青山南訳
短い漫画。これは子供向けなんだろうか...?大人も考えさせらちゃうな。ましてや、孫ができたら...。作者の背景を知っていると、面白い。
「ジムとまめの木」矢川澄子訳
これは絵本。絵だけでも美しく楽しめる、素敵な絵本。カラーとモノクロのページがそれぞれ魅力的。欲しい。しかし絶版なのが悔しい。中古で1万円近い...。ひー
共通点は、おじさん。しかもちょっと堅物だったり、怒りっぽかったり、偏屈だったり、ときにおちゃめで優しかったり。
子供の頃「さむがりやのサンタ」を読んで、絵は好きだけれど、このサンタは怒りっぽくて、ちょっと怖いな...と思っていた。
大人になって、レイモンド・ブリッグスの絵本を読み返してみると、どれも子供が大喜びする笑いはなく、ちょっとブラックで、シリアスな大人向けの絵本だなぁと思う。
作者は、等身大のおじさんを描いて、子供と対峙させるのを楽しんでいる感じがする。
実のお父さんがモデルなのかな?とも思うけれど、「エセルとアーネスト ふたりの物語」を読むと、お父さんではなさそう。(「さむがりやのサンタ」に出てくる牛乳配達のおじさんがお父さんがモデルなんだそう。)本人なのかな?
と、思っていたら、日本語に翻訳されていない、「Unlucky Wally 」と「Unlucky Wally Twenty Years on」という本の存在を知る。ネットで得た情報によると衝撃的な内容。笑。なんだか、いろいろ合点がいった。
成功を収めながらも、まわりに求められる、子供が喜びそうなものだけではなく、自分の描きたいものを描くというのは、なんとも魅力的な人だなぁと思った。
